ごあいさつ
学校の皆様へ
学校公演の様子を動画でご覧いただけます!
活弁をご存知ですか?ー伝統芸能としての「総合芸術」ー
映画が誕生したのは1895年。
まだ映画に音がない時代、映画はスクリーンの横で演奏される音楽と共に楽しまれていました。
さらに、日本には講談や落語という伝統芸能があったため、「語り」を担当する活動弁士(活弁)がそれに加わり、日本独自の映画文化が花開きました。
楽しいシーンをコミカルに説明したと思えば、場面が変わると情感たっぷりの語りに変化する。
その語りや物語に合わせた生演奏でさらに緊張感が生まれ…
映画と共にライブで繰り広げられる話芸と音楽に、大衆は熱狂しました。
その熱狂ぶりは「どの映画を観るかでなく、どの弁士の語りを聞くかによって映画館の客入りが左右された」というエピソードからも想像できます。
まさに、「映像×伝統芸能の語り×音楽」という総合芸術だったのです。
トーキー映画が発明されてから衰退したものの、
2019年12月には、活動弁士を題材にした周防正行監督の最新作『カツベン!』が公開されるなど、
この鑑賞形態は再び大きな注目を浴びています。
チャップリンやキートンなどの喜劇の名作では、子ども達は音楽が聞こえなくなる位みんなで笑ってくれます。
また緊迫したシーンでは、その場で立ち上がり「危ない!」とスクリーンへ叫ぶほど、心が動かされることも。
メディアが発達した現代では、パソコンやスマートフォンでも簡単に数多くの映画が観られます。
しかしそういう時代だからこそ、いつまでも心に残る名作を一人でも多くの子どもに体感してほしい。
そして、豊かな心を持って成長してほしい。
そんな思いで無声映画振興会を立ち上げました。
ぜひ、子ども達に「古くて新しい映画体験」の機会をお作りください。
皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。
無声映画振興会